■ 2005年12月28日 [雑文] とりあえず顔を上げていこう
御用納めだ
ああ,11月をすっ飛ばしちゃったと思っていたら,もう今日は御用納めです.今年は奥さんが既にニシンも用意してくれているようです.年越しそばが楽しみです.
最近,特に12月に入ってから,落ち込みというか,不安感が非常に強くて,なんにもやる気が起きません.やりたいことや書きたいことはあるんですけど,いざやろうと思うと億劫で仕方ありません.役に立つ技術情報を書かなきゃと思えば思うほど,億劫になってしまいます.困ったもんだ.ここは一応仕事用のブログってことになっているのに,こういうことばかり書いてちゃいけないなぁ.
奥さんは,私が背中を丸めてうつむいて静止している状態(そうなっていることがよくあるらしい)が嫌いだそうで,見つけると姿勢を矯正しにかかってきます.今回の落ち込みの原因の一つは,いろんな意味で自分が折り返し点にさしかかったことにあるのですけど,固まっていてもつらさが解消されるわけではないのですから,とりあえず顔くらいは上げておこうかと思っています.
こだわりのフランス人
9月から研究室にフランスからの留学生が来ています.プログラミング能力は非常に高いようで,まず UML ありきで話を始めてきて,次にデザインパターンで攻めてきます.実際,テーマと簡単な説明を与えただけで,どんどんプログラムを組んでゆきます.ただ,ちょっとこだわりが強いところがあって,例えばソースがオブジェクト指向的に美しくなかったりすることを非常に嫌います.
彼には以前卒業生が取り組んでいた「積雪のリアルタイムシミュレーション」を,Cg を使って高速化するというテーマに取り組んでもらっています.彼には Cg の経験は無かったのですが,あっという間に会得してしまい,パーティクルと point sprite を使った降雪シーンのデモを作って見せてくれました.
しかし,そのデモの Cg による実装は,期待に反して CPU による実装よりも速度が遅いものでした.そのことが彼にはどうしても納得できないらしく,その理由を求めてずいぶん彷徨っています.GPU は GeForce 6600,CPU は Athlon 64 X2 3800+ なので,クロック的にはあり得る話だと思うのですが…
「GPU の能力ってのは CPU の能力に 'add on' するものだから,GPU を集中的に使うことは必ずしもトータルな性能向上につながらないかもよ」って言ってみたんですが,まだ納得できないみたいで,「それなら一番バランスする所を探してみる」みたいなことを言ってます.
でも,こういうこだわりっていうか,意地みたいなものを持ち続けていられるって,うらやましいですね.フランス人なのに,うちの研究室の中で一番オタクっぽい気がします.他の学生さんにも刺激になっているみたいで,見てて面白いし.
初めまして。プログラミング関係の記事を<br>いつも参考にさせていただいております。<br><br>日記に書かれている症状が、以前自分が嵌ったのと<br>似ている気がしたので、僭越ながら<br>コメントさせていただきます。<br><br>Cg で point sprite を使って描画するときに<br>pbuffer や framebuffer object を使っていると、<br>気をつけないと描画速度が劇的に<br>遅くなってしまうようです。<br><br>こちらに詳細が載っています。<br>http://developer.nvidia.com/object/nv_ogl2_support.html<br><br>具体的な対処法としては、pbuffer or FBO 使用前に<br><br>glPointParameterfARB(GL_POINT_SPRITE_COORD_ORIGIN, GL_LOWER_LEFT);<br><br>使用後に<br><br>glPointParameterfARB(GL_POINT_SPRITE_COORD_ORIGIN, GL_UPPER_LEFT);<br><br>という命令を追加すればよいようです。<br>この情報がお役に立てば幸いです。
pierrot さん,ありがとうございます!そういうことがあるのですか.なるほど.さっそく彼に伝えたいと思います.今後ともよろしくお願いいたします.